日本FinTech: 勝者は?

前回は日本FinTechの「融資」における日本の上限金利の話しをしました。今回はもう1つ。

その②

この新たな「金融xテクノロジー」。どのプレーヤーが活躍するのでしょうか? 現在金融業界をリードしている銀行、証券会社等なのでしょうか? それともベンチャー企業? 「脅威・破壊」が起こるのか、「共存・共栄」なのか?

話しはガラッと変わりますが、約20年前に私が昔大学院で勉強していた頃、ちょうど似たような話しがあり。今後「会計」と「IT」の相互関連性が高くなるので、必ず「情報技術」を学ぶ必要があると必須科目になっていました。その教授曰く、会計士がITを勉強するのと、IT専門化が会計を勉強するかの2択であれば、どっちの方が良いかという問題提起。当時は会計士が一定の情報技術を勉強した方が効率的であり、インパクトは残せるという結論に至りました。もちろん会計専科の人たちだけが達した結論ですが(笑)

つまり、今後どの情報を暗号化・デジタル化する必要があり、誰がどのタイミングで情報を共有して行くか、どのような報告書が必要になるか等の青写真を会計専門化から提案した方が、内部牽制の効いた優れたシステムが出来上がるとの考えです。当時は画期的だと思いました。

さてそこで、現在の「金融」と「IT」。昔と状況は一変して、技術の進歩は目覚ましいが、だれが牽引するか?私はよりベンチャー精神を持っているチームだと思う。金融業界にイノベーションを起こすのであれば、リーン(Lean)スタートを切り、常にPDCAを回して軌道修正できるチームの方です。アメリカの起業家を見ていても、まず行動して、失敗して、検証して、修正するサイクルが速い。しかもその間、ずっとデータを蓄積して、次の行動の道しるべに変えて行っている所が凄いです。このやり方ができ、いち早くテクノロジーを上手く予測・活用できるチームが成功するのではないでしょうか。

これを今の金融業界のプレーヤーが出来ますかね?あと数年したらおのずと結果は分かって来そうですが、期待を裏切られる事を祈っています。