FinTechについて:その②

前回はイノベーションについて語りましたが、本題の「金融xテクノロジー」の金融の方の話し。

そこで、ふと「金融」という言葉を検索したら「金銭の融通」の略語だった。いやー、恥ずかしいながら、まともに考えたこともなかった。更に、ウィキペディアで調べてみたら、「資金余剰者から資金不足者へ資金を融通すること」で、資金の「調達、配分、投資・融資」の3つを金融活動という事。では、その角度からの説明。

最近は米国シリコンバレーのベンチャー起業がこの分野に進出して画期的なサービスを展開しているニュースを良く聞きます。米Paypal、Square等の決済ビジネスは、新たな資金の「配分」方法の1つですが、我々と同じ事業である「融資」の方に注目したい。ここではプレーヤーが沢山いますね。

まずどう資金を「調達」して融資するという観点から、大きく2つに分かれます:

①直接融資と、

②ソーシャルレンディング、別名、Peer-to-Peer (P2P)レンディング。

資金を貸す側の視点から、必要としている企業に、

①自分のお金を直接貸すか。

 自分でリスクポートフォリオを組み融資するか。

②広く投資家から募集した後に貸すか。

 融資案件ごとに斡旋するか。

どちらも適正な審査を行った上判断するもの、利率、リターンを始め、融資先も異なって来ます。

アメリカに置いて、①の代表はKabbage、②の代表はLending Club (LC)ではないでしょうか?昨年のデータでも、Kabbageは1千億円、LCは1.1兆円の融資高実績があるとの事です。日本では考えられない市場規模ですよね。

実質金利も違い、短期の融資を主体にするKabbageは、何と年利換算40~80%。 長期の融資を主体にするLCは、格付けにも異なりますが、年利5~29%。日本では考えられない金利レートです。 しかし、ここまで伸びているという事は、その高金利でも需要があり、資金提供側もリスクを取って融資しているという事だと思います。

日本では、どのモデルが伸びるのだろうか。個人的には、②ソーシャル・レンディングに注目して行きたいです。